技術とサービス マッドリサイクラー madrecycler

再利用可能な砂・礫分を効率よく抽出分離し、残った泥水を切羽安定液としてリサイクルします。
さらに、廃棄となった泥水を凝集脱水し、有価物等再資源化します。

マッドリサイクラーの特徴

再利用可能な土砂と泥水を効率よく抽出分離

泥濃式推進工法などの水を利用し、地山を掘削する工法において発生した排泥土を、土砂と水に分離する工程を一体の掘削システムの中で受け持つことができます。発生した排泥土から、再利用可能な土砂と泥水を効率よく抽出分離することで、廃棄物(建設汚泥)を縮減します。

また、余剰泥水は凝集脱水し、脱水汚泥(建設汚泥)と水に分離し、それぞれを有価物等再資源化します。

マッドリサイクラーを中大口径推進工法の現場に導入すると4つのRが可能になります

4つのR
Reduce (減らす) 排泥土から土砂を回収し、廃棄物を縮減する。
Refuse (やめる) 土砂改良材の使用をやめる。
Reuse(再利用) 土砂を盛土材へ、泥水を切羽へ、処理水を工事用水へ。
Recycle(再資源) 土砂、脱水ケーキの再資源化。

マッドリサイクラー工法の適用範囲

適用推進工法は、泥濃式推進工法、泥土圧推進工法、土圧式推進工法に対応できます。また、泥土圧シールド工法にも適用できます。適用管径は、Φ700~Φ3000の管径及び土質条件により、Ⅰ~Ⅳ型の機器構成を変えて対応できます。適用土質は、以下の表のとおりです。

適合度合 土 質 砂・礫率(%)
最適 砂質土 75%以上
最適 砂礫 75%以上
適用可 砂質土 75%以上
適用可 砂質土 50%以上75%未満
適用可 砂質シルト 50%以上75%未満
可※ シルト粘土 50%未満

※補助工法(脱水・固水)との組合わせで処理が可能です。

マッドリサイクラー工法の処理フロー

マッドリサイクラー工法のシステムフローと標準設備配置図

多段の振動機によって効率よく礫を分離し、しかも礫洗浄と泥水化を同時に行なうコンパクトなシステムです。リサイクルを可能にするだけでなく、現場の身になって構築された設備です。

備考:特許 第3686893号

マッドリサイクラー工法の施工事例

1. 排泥土投入

2. 循環水による洗浄

3. 余剰泥水の脱水

4. 分級作業(全景/正面)

5. 前処理機から礫回収
20mm以上

6. 一次処理機から砂礫回収
20mm未満~75μ以上

7. 分離土砂積込み

<施工実績>
工事場所: 滋賀県内
概要:泥土圧シールド工法(セグメント外形Φ2,000mm、土質:玉石混じり砂礫層)
総処理量:約20,000t、リサイクル率(砂礫回収率)約85%